お知らせ
2009.04.21

病気予防のために 2

去勢手術について

まず、よく期待されているのは「性格がおとなしくなる」 という事ですが、
基本的に愛想や人にじゃれる事や社会化など性格には影響はありません。

目安としましては犬の場合、雄犬への攻撃性、マーキング やマウンティングが5割くらいで減少し、
猫の場合はケンカやスプレー行動が9割くらいで減少すると言われています。

雄犬への攻撃性や猫のケンカが減少する事例だけを取れば、「おとなしくなる」とも取れますが、
性格は変わりません。

行動学的に問題がある場合に去勢手術を希望される場合には獣医師と十分な相談が必要だと思われます。

また犬の場合、未去勢の犬によく見られる生理的な前立腺肥大症、精巣のガン、
会陰ヘルニア(しっぽの横付近にヘルニアが出て来ます)、肛門周囲腺腫(肛門にできる腫瘍、
良性も悪性もあります)などの病気の予防が期待できます。

猫の去勢手術は前述した通り、飼い易さ、すなわち猫にとっては普通の行為でも人と生活を共にする場合に
問題となる行動の抑制が目的となる場合と外環境での望まれない猫の繁殖を防止する目的が多いです。

また最近は猫のエイズや白血病の広がりからすれば(ケンカによる感染や感染猫に育てられた子猫)、
望まれない繁殖と共に不幸な猫を増やさない為にも、去勢手術は有用なものだと思います。

手術時期などについては、個体差もありますので獣医師と相談してみて下さい。